北欧デンマークを代表する食器ブランドをおさらい

おしゃれな北欧のお皿やティーセット、そしてコーヒーカップと言われたら、どんなデザインのものが思い浮かびますか?
ひとくちに北欧食器と言っても、シンプルなものからポップなデザインのものまで様々。ですが、機能性とデザイン性のふたつをバランス良く兼ねそなえているのがどの器にも共通するポイント。料理や使う人を選ばず、どんなライフスタイルにも馴染んでくれます。
今回は、デンマークを代表するテーブルウェアのブランドをご紹介していきます。ロイヤルコペンハーゲンなど、伝統ある上品なブランドが長く支持されているのと共に、現代のデザイナーによるモダンなブランドも台頭してきているデンマークの食器を抑えていきましょう。 

ロイヤルコペンハーゲン
(Royal Copenhagen)

デンマークの老舗メーカーであるロイヤルコペンハーゲンは、1775年にデンマーク王室のジュリアン・マリー皇太后の保護のもとに開窯しました。

白い時期と上品なブルーのうつわが有名で、熟練の職人による絵付けは繊細な美しさがあります。結婚式の贈り物など華やかなシーンで活躍してくれる食器が多数あり、日本でも長く人気のあるブランドです。

イヤープレート(YEAR PLATE)
毎年欠かさず新しい図柄で登場するイヤープレートは、1908年から欠かさず制作され続けています。デンマークの美しい冬景色など、北欧らしいモチーフをデザインに採用しており、その年にしか作られないのでとても貴重。

生まれ年や記念日などに贈られることも多いそう。もしあなたの生まれ年のイヤープレートを発見したら、ぜひゲットして。

ブルーフルーテッド(Blue Fluted)
白い磁器に熟練のペインターによってハンドペイントされるブルーの柄が特徴的なブルーフルーテッドは、ロイヤルコペンハーゲンの代名詞とも言えるシリーズです。またロイヤルコペンハーゲンが始まって最初に制作されたのが、ブルーフルーテッドなのだとか。

その繊細で上品な美しさは世界中で多くの人々に愛されています。丁寧に手書きで装飾したレース模様はプレイン、フルレース、ハーフレースなどの種類があります。

ホワイトフルーテッド(White Fluted)
真っ白なプレートに美しいエンボスが特徴的なホワイトフルーテッドは、デンマーク語で“Musselmalet”と呼ばれる二枚貝の表面のエンボス模様が名前の由来。滑らかな白磁に美しくシンプルな白色が、どんなフードも美味しく見せてくれます。

シンプルなレリーフは開窯以来長く使われてきたレリーフが基となっており、ブルーフルーテッドにも使われています。

Kronjyden(クロニーデン)

クロニーデンはデンマークのユトランド島にて植木ばち製造会社として1937年に設立しました。1958年にデンマーク人デザイナーのクイストゴーがデザインしたシリーズが人気となり、その名を広く知られることとなりました。

1988年に閉窯したため、現在手に入るのはすべてヴィンテージのものとなる貴重なブランドです。

レリーフ(Relief)
クロニーデンといえばレリーフと言われるほど有名なのがこのシリーズ。クイストゴーによってデザインされたこのシリーズは木の葉をモチーフとした柄を浮き彫りにし、釉薬によって繊細なグラデーションが表現されています。

釉薬の色合いは、モカ色などどれも温かみのある色味なのも特徴。冬に、暖かい飲み物を入れてゆっくりといただくとほっとしそうですね。

アズール(Azur)
こちらもクイストゴーによるシリーズ。青っぽい色味の釉薬と、木製の蓋や取っ手がなんとも北欧らしいデザインです。レリーフの模様は杏の花をモチーフにしていることからプラムと呼ばれることもあるのだとか。

クロニーデンの中でも生産量が少なかったため、とても貴重なシリーズとして知られています。 

ジョージジェンセン(Georg Jensen)

ジョージ ジェンセンは、1904年にコペンハーゲンで設立されたジュエリーメーカーです。その後、食器の製造も手掛けるようになり、王室御用達ブランドとしても知られています。

ジュエリーメーカーならではの技術を活かしたカトラリーなどの美しい食器を販売しています。また、アルネ・ヤコブセンなどの有名デザイナーとコラボした作品も人気です。

カラベル(CARAVEL)
スターリングシルバー製カトラリーとして、ヘニング・コッペルによって1957年にデザインされたこのシリーズはその美しさから数々の賞を受賞し、コレクターの間でも人気を博しました。

また、コッペル生誕100周年を迎える2018年には、ブラックのPVDコーティング仕上げが施された新しいシリーズも再登場しています。


コブラ(COBRA)
シンプルながらも躍動感と力強さを感じるコブラシリーズ。置くだけで存在感があり、テーブルコーディネートを一段格上げさせてくれる心強いアイテムは、日本でも人気です。

ミラー仕上げのピッチャーや、グラス、白磁器など様々な素材で展開しているので、シリーズで揃えてみるのもおすすめ。 

ケーラー(Kahler)

ハーマン・J・ケーラーが1839年に創立した陶磁器ブランド。 デンマークの代表的な陶芸家やアーティストが手がけたデザインが多く、国際的にも評価されています。「すべての人々に芸術を」という思いのもと、伝統を守りながら新たな表現に挑戦し続けています。

またケーラーの陶磁器は、ひとつずつ熟練した職人によってハンドメイドで作られています。

マノカップ(Mano cup)
取手なしの大きめのマグカップで、個性的なフォルムと豊富なカラーバリエーションが特徴です。鮮やかな色合いは見てるだけでも元気をもらえそう。

また、マノカップのマグカップは、すこし大きめの250mlサイズ。飲み物だけでなくスープにも使える万能感があります。

ウワスラ(URSULA)
ウワスラは元々、ロイヤルコペンハーゲンのモダンラインでした。その後残念ながら廃盤になったのですが、ケーラー社が「デンマークの文化遺産として残したい」と2014年に復刻したシリーズです。

ウワスラはラテン語で「小さなメス熊」という意味。器の裏には可愛らしいくまのロゴが刻印されています。 

 

 

北欧デザインの食器は、気軽に手に入るものからヴィンテージもので貴重なものまで様々です。
お気に入りの食器を見つけて、ぜひ北欧食器のある生活を楽しんでください。
食器を買うハードルが高い場合は北欧モチーフの食器やキッチンウェアのポスターから取り入れてみるのもひとつの手。
Project Nordではコーヒーや北欧の雑貨をモチーフにしたポスターも取り揃えています。