北欧フィンランドを代表する食器ブランドをおさらい

おしゃれな北欧のお皿やティーセット、そしてコーヒーカップと言われたら、どんなデザインのものが思い浮かびますか?
ひとくちに北欧食器と言っても、シンプルなものからポップなデザインのものまで様々。
ですが、機能性とデザイン性のふたつをバランス良く兼ねそなえているのがどの器にも共通するポイント。
料理や使う人を選ばず、どんなライフスタイルにも馴染んでくれます。
今回は、フィンランドを代表するテーブルウェアのブランドをご紹介していきます。
フィンランドのブランドは日本でも馴染みが深く、1度は見たことのあるブランドが多いはず。 

アラビア(ARABIA)

アラビアはスウェーデンのロールストランド社の窯元のひとつとして、1873年にフィンランドのヘルシンキ郊外「アラビア」地区で創業した窯です。その後、ロールストランド社から独立し、今ではフィンランドの代表的なブランドにまで成長しました。

温かみがありつつもモダンで機能性の高いデザインの数々は、時代を超えて長く使える、世代から世代へと受け継ぐことができるテーブルウェアとして定評があります。


パラティッシ(Paratiisi)
パラティッシシリーズは、フルーツや花のモチーフが華やかに描かれた特徴的な絵柄が人気です。1969年にデザインされ一時生産停止したものの、その人気から1988年から再び生産が再開されました。

お皿にはブドウ・りんご・プラム・カシス・パンジーなどが大胆に描かれています。華やかな器ですが、自然な色合いなのでどんな食べ物も相性よく盛り付けることができます。例えば朝食のパンやサラダ、フルーツを盛り付けてみるのはいかがでしょう。

アベック(24h Avec)
青色の細かな目が放射状に描かれたデザインが印象的なこのシリーズも、廃盤からの復刻を経て、世界で愛されている器です。フィンランドを舞台にした映画「かもめ食堂」で使われた食器としても有名です。

どんな料理も引き立たせてくれるのですが、特に和食との相性が抜群。おにぎりをぽんとこのお皿に乗せるだけで素敵なランチタイムが訪れそうです。

トゥオキオ(tuokio)

フィンランド語で「つかの間の時、瞬間」という意味を持つこのアラビアのシリーズは、コバルトブルーの刷毛目が描かれたシンプルな器です。

また、深さのあるトゥオキオのプレートは、パスタやカレーなどの盛り付けにぴったり。盛り付け部分となる中心部が白いので、和食から洋食まで幅広く応用できるのも嬉しいポイント。

Photo: Pinterest

イッタラ(iittala)

1881年にフィンランド・イッタラ村の小さなガラス工場から始まったこのブランドは、個性的なデザインでありつつも生活に溶け込み、使いやすい商品を数多く産み出しています。

毎日の生活に楽しみと喜びをもたらす美しさと機能性を目指すイッタラのプロダクトは、食洗機や電子レンジ、オーブンで使える商品も多く、収納しやすいサイズ感のため、毎日気軽に手に取ることができます。


ティーマ(TEEMA)
イッタラのアイコン的存在であるこのシリーズは、ベーシックながらもイッタラだとわかるスーパーフラットで特徴的な形をしています。スタイリッシュなだけでなくスタッキングしやすく、食洗機などの使用も可能という実用性の高い食器です。

豊富なサイズとカラー展開をしているため、単色で揃えたり色違いを組み合わせたり、自分好みのデイリープレートを探す楽しみがあります。

Photo: iittala.scene7.com

アイノ・アアルト(Aino Aalto)

シンプルながらも存在感があるこの食器は1932年に誕生し、今もなお世界中で愛される定番のグラスです。水の波紋のようなラインが規則的に施された美しいデザインは、飲み物を入れると光を反射して美しく輝きます。

ラインがあるおかげで滑りづらく持ちやすいだけでなく、量もたっぷり入るサイズ感なのがイッタラらしい使いやすさ。また、収納時はスタッキングすることも可能です。

Photo: iittala.scene7.com

カルティオ(Kartio)

北欧を代表するデザイナー、カイ・フランクがデザインしたカルティオ。シンプルな形のグラスは、イッタラらしいカラーガラスの美しさが映えるだけでなく普段使いにもぴったり。

耐久性も抜群で、こちらも勿論スタッキングができます。シーズンごとに限定カラーが発売されたりもするので、コレクションとして集めるのもおすすめです。 

オリゴ(Origo)


カラフルなストライプ模様のオリゴは、楽しい雰囲気のシリーズです。食卓にあげるだけで、テーブルコーディネートのアクセントとして活躍してくれます。

少し取り入れるのが難しいという方はマグカップではなく、白地の多いプレートからチャレンジしてみると良いでしょう。

Photo: iittala.scene7.com 

ウニッコ(Unikko)

ポピーの花がモチーフのウニッコ柄はマリメッコの代名詞と言っても過言でないほど有名な柄。1964年にデザインされてから55年近く経つ現在でも、ウニッコ柄は多くの人の心をつかんで離しません。

実はこの柄テキスタイルだけでなく、器でも展開しているのです。プレートをはじめ、マグカップやボウルなど様々な展開をしており、テーブルにあるだけで食卓を華やかにしてくれます。

シイルトラプータルハ(SIIRTOLAPUUTARHA)
マリメッコといえば鮮やかな色彩をイメージしますが、モノトーンのシリーズも人気。「市民菜園」という意味を持つシイルトラプータルハは、ウニッコの次に思い出す人も多いのではないでしょうか。

おしゃれなモノトーンの器はテーブルコーディネートの引き締め役になってくれたり、シンプルでモダンなインテリアのお家にもぴったり。 
北欧デザインの食器は、気軽に手に入るものからヴィンテージもので貴重なものまで様々です。
お気に入りの食器を見つけて、ぜひ北欧食器のある生活を楽しんでください。
食器を買うハードルが高い場合は北欧モチーフの食器やキッチンウェアのポスターから取り入れてみるのもひとつの手。
Project Nordではコーヒーや北欧の雑貨をモチーフにしたポスターも取り揃えています。