北欧スウェーデンを代表する食器ブランドをおさらい
ひとくちに北欧食器と言っても、シンプルなものからポップなデザインのものまで様々。ですが、機能性とデザイン性のふたつをバランス良く兼ねそなえているのがどの器にも共通するポイント。料理や使う人を選ばず、どんなライフスタイルにも馴染んでくれます。
今回は、スウェーデンを代表するテーブルウェアのブランドをご紹介していきます。スウェーデンは、ロールストランドやグスタフスベリなどの由緒ある老舗が有名で、そこから現在も活躍する有名デザイナーを輩出しています。名門の確かな技術と、時代を牽引してきたデザインがスウェーデンのテーブルウェアを支えてきたと言っても良いでしょう。
グスタフスベリ(Gustavsberg)
グスタフスベリは、1825年にスウェーデンのストックホルムに設立された陶器メーカーです。あのリサ・ラーソンもデザイナーとして活躍したことがあるブランドで、ヴィンテージから最新デザインのプロダクトまで幅広く愛されています。
エヴァ(EVA)
グスタフスベリの名作といえば、このドット模様のエヴァを思い出す人も多いのではないでしょうか。スウェーデンでも有名なデザイナーであるスティグ・リンドベリによるデザインのシリーズです。
手描きのため、同じドットはひとつとしてありません。復刻版も出ていますが、生産量が少ないためとても貴重な一品です。アダム(ADAM)
アダムシリーズは、エヴァと対になる白地に青のドット柄です。シンプルな朝ごはんもこのお皿に盛り付けるだけでいっきに華やかな印象になるはず。
この「アダム」と「エヴァ」シリーズ、どちらもほとんどの工程が手作業で行われており、復刻版の生産量が少ないため、もし偶然見つけることができたら、ぜひ逃さずにゲットしてください。
Photo: hushygge.com
アプリール(APRIL)
ヴィンテージや復刻版が多いグスタフベリですが、こちらは新しいシリーズになります。なんと、日本の人気作家・鹿児島睦さんとのコラボシリーズです。
黄色やピンク、グリーンなどの柔らかい色彩のカラーバリエーションを取り揃えており、ティーカップを並べるとまるでお花畑のようです。
Photo: dieci-cafe.com
ベルサ(BERSA)
グリーンリーフが印象的なベルサは、復刻版でも人気のシリーズです。グリーンの葉っぱ模様が可愛らしく、北欧の自然を想い起こさせてくれます。
直線的なラインが特徴的なコーヒーカップのほか、ころんとした形が可愛いティーカップやプレートなど、思わずシリーズで揃えたくなってしまいます。
Photo: royaldesign.co.uk
プルヌス(PRUNUS)
カップとソーサーの周りに可愛らしいプルーンが描かれているポップな器です。
可愛らしいフォルムのイラストですが、北欧らしいシンプルながら繊細な色付けがどことなく高級感も感じさせてくれるこのシリーズ。毎日の食事に使うだけで、なんだか北欧の物語の中に迷い込んでしまいそうな気がしてきますね。
Photo: liliochlycka.com
モナミ(Mon Amie)
「私の恋人や友人」という意味を持つモナミ。1950年代にスウェーデン陶器の母と言われているマリアンヌ・ウエストマンがデザインを手がけました。ホワイトの陶器にブルーのシンプルな花柄は、繊細な愛らしさを感じさせてくれます。
プレートだけでなく、カップ、ティーポットと展開しているので、シリーズで揃えればまるでテーブルの上に青色の花畑が広がるようなコーディネートが完成します。
Photo: rorstand.com
ロールストランド(Rorstrand)
ロールストランド社は、1726年にスウェーデン王室御用達窯として創業した陶器ブランドで、スウェーデンでは最も古いブランドです。製品はストックホルムのノーベル賞晩餐会食器として使われるほど定評があり、イッタラグループの傘下となった現在もクオリティの高いもの作りを続けています。
Photo: rorstand.com
クリナラ(Kulinara)
カップとソーサーの周りに可愛らしいプルーンが描かれているポップな器です。
可愛らしいフォルムのイラストですが、北欧らしいシンプルながら繊細な色付けがどことなく高級感も感じさせてくれるこのシリーズ。毎日の食事に使うだけで、なんだか北欧の物語の中に迷い込んでしまいそうな気がしてきますね。
Photo: liliochlycka.com
スウェディッシュグレース(Swedish Grace)
淡いグレイッシュなカラーが特徴的なシリーズは、ルイーズ・エーデルボーグによって1930年に発表され、世界から絶賛されました。縁をぐるりと取りまくモチーフは、夏風に揺れる麦の穂をイメージしたもの。
同色のプレートで揃えても、あえて色違いで並べてもコーディネートがキマります。また、色合いがやさしいので、和食にも洋食にも使い勝手がよいお皿です。
Photo: rorstand.com
エデン(Eden)
エデンの園をイメージしたこのシリーズは、青いリンゴが印象的。ヴィンテージのエデンは数が少なく希少価値も高いため、現在主に流通しているのは復刻版になります。ロールストランド社の創立290年を記念して、ファン投票で復刻が決まったものになります。
復刻版も、水彩画のようなタッチで描かれるりんごの当時のデザインを忠実に再現しています。
アネモン(ANEMON)
アネモネの花をイメージしたこのシリーズは、その可愛らしさからとても人気です。色付きと白抜きの花のバランス感と、レトロ感のあるテクスチャが乙女心をくすぐるヴィンテージシリーズです。
プレートだけでなく、コーヒーカップ、ピッチャー、スープボウルと様々な型が制作されており、カラーバリエーションもブルーやブラウンで色展開しています。
Photo: Pinterest
ハウスオブリュム(House of Rym)
チュニジア人夫婦によって運営されているハウスオブリュム。2人が北欧を訪れた際に北欧のデザインに魅せられ、北欧デザイナーによる商品をチュニジアのハンドクラフトで製造するブランドを立ち上げました。
>北欧とアフリカが融合したハウスオブリュムの商品は、ポップでミニマルな色使いやイラストが特徴的です。また、ハウスオブリュムはティーカップとソーサーが単品売り。カップとソーサーで違うデザインを選んで、自由に組み合わせて楽しむことができます。
ザウェーブ(The wave)
ウロコのような模様が連なった模様が特徴的なザウェーブ。手描きのようなニュアンスと、絶妙な曲線がほっこりと温かみを感じさせます。
イエローやブラックなどのカラーバリエーションもポップで可愛らしく、食卓がぱっと明るくなりそう。
Photo: comfota.com
ストライプス(Stripes)
ギザギザ模様が大胆にプリントされたインパクト大のシリーズ。こちらは特にソーサーが人気で、他のシリーズのティーカップとの組み合わせをよく見かけます。
同じブラウン系統で揃えたり、黄色のカップにブラックのストライプスのソーサーを組み合わせたりと、ぜひ他のシリーズとのコーディネートを楽しんでみて。
Photo: Pinterest
北欧デザイン の食器は、気軽に手に入るものからヴィンテージもので貴重なものまで様々です。
お気に入りの食器を見つけて、ぜひ北欧食器のある生活を楽しんでください。
食器を買うハードルが高い場合は北欧モチーフの食器やキッチンウェアのポスターから取り入れてみるのもひとつの手。
Project Nordではコーヒーや北欧の雑貨をモチーフにしたポスターも取り揃えています。