今日から使える!北欧の国々の10の特別な言葉たち

北欧の言語で知っている言葉はありますか?

北欧の言語と言っても、デンマーク語・ノルウェー語・スウェーデン語・フィンランド語、とそれぞれ全く違う言語です。
しかし、北欧諸国の言語には共通点があります。
それは、日本語には直接翻訳できる言葉がなかったり、北欧の文化に深く関わる独自の言葉を持っているという点です。

北欧の言語の中でも、「フィンランド語 素敵な言葉」は特に魅力的です。フィンランド語には、その独特な響きと表現があり、多くの人々にとって心地よい音楽性を持っています。

今回は、北欧の国々の10の素敵な言葉たちを紹介します。良い言葉ばかりですので、ぜひ日々の生活に取り入れてみてくださいね。

1.「ヒュッゲ(Hygge)」-デンマーク語

デンマーク語 素敵な言葉Hygge

「ヒュッゲ(Hygge)」はデンマーク語で「のんびりした雰囲気」「居心地のいい時間」など、大まかに「良い雰囲気」を表す言葉です。

「ヒュッゲ(Hygge)」という言葉は世界中で非常に人気が出ています。その理由の一部は、「ヒュッゲ」を通じて、人々が忙しい日常を少しゆっくり過ごす方法を見つけ、ストレスを和らげ、心の平和を取り戻すことができるからです。これは、穏やかな照明の下で読書をしたり、家族や友人との質の高い時間を過ごしたりすることで実現されます。多くの人々が「ヒュッゲ」の概念を取り入れて、暖かくて居心地の良い環境でリラックスすることの重要性を理解し始めており、これにより心の平衡と幸せが増進されています。

デンマーク人の時間の過ごし方や考え方に関係していて、北欧ののんびりとした雰囲気をよく現しています。

「ヒュッゲ(Hygge)」が表す空間といえば、例えば「暖かくて、クッションに囲まれていて、綺麗なポスターが見える」、「仲の良い友達とワインを飲む」や「温かな日に照らされながら本を読む」など、「心地よい」と感じる瞬間は全て「ヒュッゲ(Hygge)」なのです。

そんな「ヒュッゲ(Hygge)」を題材にしたポスターは実は気軽に手に入れれます。こちらからぜひご覧ください。

2.「シス(Sisu)」-フィンランド語

デンマーク語 素敵な言葉sisu

「シス(Sisu)」はフィンランド語で「ガッツ」や「力強さ」、「度胸」を表す言葉。

1917年に独立したフィンランドは、ロシアとスウェーデンの板挟みにあって戦争が続いた暗い過去もあります。そんな中でフィンランド人が幸せの追求を諦めなかったこと、困難な状況でも粘り強く頑張ったことなどが「シス(Sisu)」という言葉に表されています。

「シス(Sisu)」についての本も出版されていて、厳しい状況が続く近年でも見習うべき姿勢であるといえます。

「シス(Sisu)」はフィンランド人のアイデンティティの一部とも言えるでしょう。自然の厳しさや歴史的な困難を乗り越える力を持っているというこの概念は、現代のフィンランド社会でも非常に重要な価値を持っています。これは、持続可能な生活を築く、教育において努力する、そしてコミュニティとして支え合うといった形で現れています。この「シス」の精神が、フィンランドを世界でもトップクラスの幸せな国の一つにしているのかもしれません。

3.「フィーカ(Fika)」-スウェーデン語

「フィーカ(Fika)」はスウェーデンで「コーヒーとケーキを食べる休憩」と言う意味を持ちますが、実はただ単に休憩という意味合いではなく、スウェーデン人の文化や性質を表す重要な単語でもあります。

スウェーデン人はこの「フィーカ(Fika)」の時間をかなり重要視していて、スウェーデン人は「友達や同僚とお茶やコーヒーを飲みながら軽食をとる」という、親しい人との交流の時間を大事にする習慣を持っています。

北欧の親しい人を大事にする文化はこのように言語にも表現されていて、寒い国でも温かな文化を持っている理由であるとも言えます。

さらに、スウェーデンの家庭でも「フィーカ(Fika)」は大切な伝統となっており、家族や友達との絆を深める手段として利用されています。たとえば、手作りのケーキやパンを用意して、家族や友達を招いてコーヒーやお茶を楽しむことが一般的です。これにより、親しい人たちとの時間を大切にし、日常の喧騒から離れて心地よい時間を過ごすことができます。

このような「フィーカ(Fika)」の習慣は、スウェーデンのコミュニティと家庭の中で深く根付いており、人々の生活の質を高める重要な役割を果たしています。

4.「コス(Kos)」-ノルウェー語

デンマーク語 素敵な言葉Kos

「コス(Kos)」はノルウェー語の言葉で、最初に紹介したデンマーク語の「ヒュッゲ(Hygge)」同様、「くつろぎ」や「抱きしめること」、そして「平凡な幸せ」と言った様々な意味が含まれる単語です。

ここで言う「平凡な幸せ」とは、「のんびりとコーヒーとシナモンロールを食べる」とか「誰かと一緒に笑う」のような、なんでもないような幸せのことです。

ノルウェー人がおおらかで温かい生活を送っているのは、この「コス(Kos)」を日頃から体感し、日々を楽しむことが出来ているからではないでしょうか。

また、「コス(Kos)」は、特に寒い季節にノルウェー人が暖かさと安らぎを見つけるための方法として重要視されています。家庭で暖炉の火を囲んで家族と過ごす時間や、厚着をして友達と外で散歩するなど、シンプルだけど心温まる活動が「コス」の精神に合致します。

これらの活動は、人々が互いにつながりを深め、寒さや暗さにもかかわらずポジティブな気持ちを保つ手助けをします。ノルウェーの文化では、「コス」は幸せで満足した生活を送るための基本的な要素であり、人々が日常生活の中で大切にしています。

5.「シュンペイチスク(SYMPATISK)」-デンマーク語

デンマーク語 素敵な言葉Sympatisk

「シュンペイチスク(Sympatisk)」はデンマーク人のフレンドリーな人柄を表すような単語で、意味は「初めて会った人への良い印象」です。

人との出会いを大事にする文化は、やはり北欧全体で豊かな文化として言語にも現れています。

デンマークのカラフルな街並みに相応した温かな人との出会いは、まさに「シュンペイチスク」だと言えます。

また、デンマークでは、「Sympatisk」が社会全体の雰囲気を形作る大きな要因となっています。人々が互いに好意的でオープンな態度を持つことで、コミュニティは穏やかで協力的なものとなり、これがデンマークの高い幸福度に寄与していると考えられます。

この「Sympatisk」の精神は、人々が日常生活の中で支え合い、共感し合う重要性を認識し、行動に移すことを奨励しています。

6.「ラーゴム(Lagom)」-スウェーデン語

デンマーク語 素敵な言葉Lagom

知ってる方も多いと思いますが、スウェーデン語の「ラーゴム(Lagom)」もスウェーデン人の思想をよく表している言葉です。

意味合いとしては、「ちょうどいい量」「多くも少なくもない」のような言葉に当たります。
スウェーデン人はこの思想の中で暮らしていて、自分に合った量や力量で仕事や学問をこなします。

何にでも全力投球して頑張ってしまう日本人ですが、このような思想も取り入れてみると、より幸福度を高く保てるかもしれませんね。

「ラーゴム(Lagom)」の考え方は、バランスと調和を重視するスウェーデン文化の核心でもあります。過剰な消費や働きすぎを避け、シンプルで質の高い生活を重視することが、人々の幸せや社会全体の持続可能性に寄与します。また、この哲学は、人間関係やコミュニケーションにおいても適用され、互いに尊重し合いながら穏やかな関係を築く基盤となります。

7.「ピュット(Pyt)」-デンマーク語

デンマーク語 素敵な言葉Pyt

「ピュット(Pyt)」は、デンマークで人々に何かネガティブな出来事が起きた時に、気分を切り替えるために言う言葉です。

例えば、コーヒーをこぼしてしまった!という時、「ピュット、でも拭けばいいか!」というように、「まぁいいや」や「なんとかなるさ」の意味合いで使う言葉です。

どうしてもストレスが多い現代社会で、自分のハートを守るためにもこのような精神はすごく大事だと言えますね。

面白半分に、デンマーク人は自宅や職場に "Pyt "のボタンを飾り始めた。普通なら悲しくなったり腹が立ったりするような悪いことが起きたら、代わりにそのボタンを押すのだ。

面白半分に、デンマーク人は自宅や職場に "Pyt "のボタンを飾り始めた。普通なら悲しくなったり腹が立ったりするような嫌なことが起きたら、代わりにそのボタンを押して一日をやり過ごすのだ。

8.「ロスカ(Loska)」-フィンランド語

デンマーク語 素敵な言葉Loska

「ロスカ(Loska)」は、「溶けかけの雪」という意味合いを持った単語。

雪が多く降る北欧・フィンランドならではの言葉です。北欧では雪の降る季節が終わっても、気温が低い日が続くので、色々な種類の雪が現れます。

これにより、「ロスカ」は春の訪れを感じさせる言葉ともなります。溶けかけの雪が道路をぬかるんだものに変え、新しい季節の始まりを告げるのです。フィンランド人たちはこの時期を、新しい活力や変化の象徴と捉え、また四季のサイクルの一部として受け入れています。

そのため、「ロスカ」は、単に天候の状態を表すだけでなく、時間の流れや自然とのつながりを感じる瞬間としても大切にされているのです。

9.「モーンガータ(Mångata)」
-スウェーデン語

北欧好きなら知ってる方は知っているこの言葉。

「モーンガータ(Mångata)」は、「水面に反射した月の光が一本の道のように見える現象」のことを指します。美しい言葉で、この言葉を聞くと、北欧の静かで星あかりが綺麗な夜を想像することが出来ます。

北欧といえば澄んだ空気と綺麗な空。ぜひ本物の「モーンガータ」を北欧で見てみてください。

「モーンガータ」を見ることは、まるで自然が描き出す幻想的なアートを堪能するかのようです。静かな湖畔で、月明かりが水面に揺れ動く姿は、心を静め、深い感動を呼ぶものです。スウェーデン人はこのような自然の美しさを大切にし、自然と調和して生活することを重視しています。

だからこそ、「モーンガータ」のような言葉が生まれ、人々にとって特別な意味を持つのです。この素晴らしい現象は、北欧の豊かな自然と深い文化を感じるための、最高の瞬間の一つと言えるでしょう。

10.「フォレルスケット(Forelsket)」
-デンマーク語

この言葉はデンマーク語で、「言葉では言い表せないほど嬉しい恋に落ちた思い」「恋愛をしているときに感じる幸福感」という意味合いを持つ言葉です。かなりロマンチックな言葉ですよね。

人生で誰もが一度は恋をします。成就することもあれば、両思いでない時もありますが、誰かを好きになる気持ちは、他にはない幸せを感じますよね。

そんな嬉々とした明るい幸せを表すのがこの言葉です。

デンマークはしばしば「世界で最も幸せな国」として知られており、その人々の暖かい人間関係や深い絆がその理由の一部であると言われています。「フォレルスケット(forelsket)」は、この幸せな文化の一端を示す、感情豊かな言葉です。人々が愛と幸せを大切にし、積極的に感情を分かち合うこの国では、恋に落ちるという経験は、人生の中でも特別なものとされています。

この美しい言葉を通じて、デンマークの人々がどれほど感情豊かで、人間関係を大切にしているかが伝わってくるのではないでしょうか。

いかがでしたか?

世界には直接日本語に翻訳することができない言葉はたくさんありますが、その国々の文化が言葉に深く関わっており、やはり言葉は神秘的なものだと気付かされます。
北欧の言葉には北欧ののんびりとした雰囲気や、寒さの中にある温かい文化が垣間見え、取り入れたい物が多いですね。
日本にも「侘び寂び」などの、日本文化に関わる独自の言葉もたくさんあるので、失わないように大切にしていきたいものですね。