オーデンセのアンデルセン博物館 | ハンス・クリスチャン・アンデルセンと彼の童話の魅力を発見しよう

オーデンセのアンデルセン博物館 | ハンス・クリスチャン・アンデルセンと彼の童話の魅力を発見しよう

「マッチ売りの少女」「みにくいアヒルの子」「人魚姫」。子どもの頃に読んだこれらの物語は、すべてデンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが生み出したものです。

そのアンデルセンが生まれ育った街、オーデンセ。2021年には隈研吾さんが建築デザインに携わった新しいアンデルセン博物館もオープンしました。今回は、童話の世界に触れるオーデンセの見どころと、Project Nordのアンデルセンポスターをご紹介します。

北欧の童話作家アンデルセン

コペンハーゲンの人魚姫像
アンデルセンの「人魚姫」をモチーフにした、コペンハーゲンのシンボル

ハンス・クリスチャン・アンデルセンが一生のうちに書いた童話は156にのぼり、世界中の言葉に訳されて今も愛されています。幼い頃にグリム童話とあわせて読んだ方も多いのではないでしょうか。ディズニーがアニメ化した「リトル・マーメイド」の原作「人魚姫」も、アンデルセンの作品です。

アンデルセンの父は「千夜一夜物語」を読み聞かせて文学の手ほどきをしたといわれ、それが作家としての下地をつくりました。旅行好きでもあった彼は、作家として成功したのちに王族やチャールズ・ディケンズなどの招きを受け、イギリスやドイツ、スウェーデンなどを旅して紀行文も遺しています。

Project Nordのアンデルセンポスター

アンデルセンと同じくデンマークを故郷とするProject Nord。偉大な童話作家にインスピレーションを受けて、物語をモチーフにした北欧デザインのポスターコレクションを展開しています。

THE UGLY DUCKLING WATERCOLOUR

Project Nordのポスター みにくいアヒルの子 水彩

THE UGLY DUCKLING WATERCOLOUR

群れになじめなかったみにくいアヒルの子が、最後には仲間と出会う。やさしい水彩タッチで描かれた一枚は、落ち着いた雰囲気のお部屋や子ども部屋にぴったりです。モダンなデザインがお好みならTHE UGLY DUCKLINGもあわせてどうぞ。

THE NIGHTINGALE

Project Nordのポスター ナイチンゲール

THE NIGHTINGALE

美しい鳴き声で皇帝を死の淵から救ったナイチンゲールの物語。明るい黄色や緑に囲まれた凛としたたたずまいが、玄関やリビングに華やかさを添えてくれます。

THE PRINCESS AND THE PEA

Project Nordのポスター エンドウ豆の上に寝たお姫さま

THE PRINCESS AND THE PEA

エンドウ豆の上に幾重にも布団を重ねて眠るお姫さま。カラフルでありながらやさしい色使いで、お部屋に自然と馴染みます。コレクション全8種類はこちらの記事でもご紹介しています。

アンデルセンの故郷オーデンセの見どころ

デンマーク・オーデンセの旧市街を散策する家族
中世の雰囲気が残るオーデンセの旧市街(出典:Visit Odense)

アンデルセンが生まれ、14歳まで子ども時代を過ごしたのがデンマーク第三の都市、オーデンセ。北欧でも最古の都市のひとつで、石器時代から4000年以上も人が住み続けている場所です。街の名前は北欧神話の最高神オーディンに由来しています。

旧市街には中世の雰囲気が残り、背の低い家々が石畳の道沿いに並んでいます。中央広場では毎週水曜と日曜に市場が開かれ、地元農家の新鮮な野菜や卵、チーズなどが手に入ります。歴史散策だけでなく、野外フェスや博物館巡り、サイクリング、釣りなど楽しみ方もさまざま。最近はサステナビリティにも力を入れ、古い街でありながら新しい時代に柔軟に対応しています。

アンデルセン博物館

隈研吾が手がけたアンデルセン博物館の庭園
ガラスを多用した円形の建物と、童話の世界に入り込めるような庭園(出典:Kengo Kuma & Associates, Cornelius Vöge, MASU Planning)

2021年6月にオープンした新しいハンス・クリスチャン・アンデルセン博物館。建築デザインには日本人建築家の隈研吾さんが携わっています。北欧と日本のつながりを感じさせるこの博物館は、童話の世界に入り込めるような体験型の施設です。

クリエイティブ・ディレクターのリュブカー氏によると、「この博物館はアンデルセンについて語るのではなく、アンデルセンとして語ることを試みています」とのこと。ガラスを多用した円形の建物、かくれんぼができそうな庭園、隠れ家のような地下展示室。子どもだけでなく大人も童心に戻れるような空間が広がっています。地元の旬の食材を使ったカフェ・レストランDEILIGも併設されています。

その他のアンデルセン関連施設

アンデルセンの生家

デンマーク・オーデンセにあるアンデルセンの生家
通りの角に建つ黄色い壁の家がアンデルセンの生家(出典:Visit Odense)

アンデルセンの生家は、通りの角に建つ黄色い壁の家。100年以上前に博物館に指定され、当時の質素な暮らしぶりが伝わるように飾られています。靴職人の父と洗濯婦の母のもと、決して裕福ではなかった幼少期の面影が残る場所です。

アンデルセンの幼少時代の家

アンデルセンが2歳から14歳まで過ごした家
童話「雪の女王」はこの家に着想を得たといわれています(出典:Visit Odense)

アンデルセンが2歳から14歳まで過ごした家。質素な暮らしのなかで数々の童話を生み出す想像力が培われたことを思うと、感慨深いものがあります。

ミュンターゴーデン市立博物館と「妖精の丘」

オーデンセのミュンターゴーデン市立博物館
16世紀の建物とモダンなビルが混在するミュンターゴーデン(出典:Visit Odense)

ミュンターゴーデン市立博物館では、オーデンセの生活の歴史を辿ることができます。そしてその一角にある「妖精の丘」は、子どもたちの想像力を満たすメルヘンの世界。ゴツゴツした木の根っこや洞窟、さまざまな衣装が用意されていて、童話を読むのではなく、その一部になれる場所です。

アンデルセンの童話に基づいた「妖精の丘」
童話の世界に入り込める「妖精の丘」(出典:Visit Odense)
アンデルセンの故郷オーデンセには、童話の世界に触れられる場所がたくさんあります。隈研吾さんが手がけた博物館で物語に入り込んだり、作家が育った質素な家を訪ねたり。いつか北欧を旅する日が来たら、コペンハーゲンから足をのばして、童話が生まれたこの街を歩いてみませんか。

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