まもなくアンデルセン博物館がオープン!
世界各地で有名な北欧の童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセン。
彼が生まれ育ったデンマークの町オーデンセに、2021年6月30日、新たなアンデルセン博物館が誕生します!
正式オープンを目前に、アンデルセンとオーデンセの町についてご紹介します。
彼が生まれ育ったデンマークの町オーデンセに、2021年6月30日、新たなアンデルセン博物館が誕生します!
正式オープンを目前に、アンデルセンとオーデンセの町についてご紹介します。
目次
北欧の童話作家アンデルセン
ハンス・クリスチャン・アンデルセンといえば「マッチ売りの少女」や「みにくいアヒルの子」など、有名な童話の数々ですよね。幼い頃にグリム童話と合わせて読んだ方も多いのではないでしょうか。そうでなくとも、ディズニーが「リトル・マーメイド」と名付けてアニメ化した「人魚姫」はきっとご存知でしょう。
アンデルセンが一生のうちに書いた童話は156にものぼり、世界各地の言葉に訳されて愛されています。彼の父が「千夜一夜物語」を読み聞かせて文学の手ほどきをしたので、それがアンデルセンの作家としての下地を作ったと言えます。 旅行好きでもあった彼は旅行記も遺しています。作家としての成功のおかげで王族やチャールズ・ディケンズなどの招待を受けるようになり、イギリス、ドイツやスウェーデンなどを旅して周りました。 |
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Project Nordのアンデルセンポスター
アンデルセンと同じくデンマークを故郷とするProject Nord。
偉大な作家にインスピレーションを受けて、童話を元にした北欧デザインのポスターコレクションを出しています。
北欧らしい色合いが与える居心地の良さを、あなたのお部屋にも飾ってみませんか?
偉大な作家にインスピレーションを受けて、童話を元にした北欧デザインのポスターコレクションを出しています。
北欧らしい色合いが与える居心地の良さを、あなたのお部屋にも飾ってみませんか?
THE UGLY DUCKLING WATERCOLOUR
他のアヒルの子と見た目が異なるがために、群れになじめず悲しく過ごしていた、みにくいアヒルの子。童話の最後ではやっと仲間ができてハッピーエンドを迎えましたね。
このポスターは優しい水彩タッチで描かれていて、落ち着いた雰囲気のお部屋にぴったり。 可愛らしい雛に目が行くので、子供部屋にもオススメです。 モダンなポスターがお好みなら、THE UGLY DUCKLINGのポスターもチェックしてみて。 |
THE NIGHTINGALE
日本では「小夜啼鳥」(さよなきどり)と紹介されることもある、ナイチンゲールのお話をモチーフにした一枚。アンデルセンの童話の中では、この鳥は美しい鳴き声で皇帝を死の淵から救うヒーローです。
凛としたたたずまいのナイチンゲールは黄色や緑などの明るい色に囲まれていて、どこかホッとするデザイン。玄関やリビングに飾って明るい雰囲気を出すのにピッタリです。 |
THE PRINCESS AND THE PEA
とても短いアンデルセン童話「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」。王子様が探し求める本物のお姫さまとは、一体どんな方だったのでしょうか?
エンドウ豆の上に幾重にも重ねた布団の上で眠るお姫さま。その様子はカラフルに描かれていますが、優しい色使いで表現されているのでお部屋に問題なくなじみます。 お姫さまはどんな夢を見ているのでしょうか。そんなことを想像するのが楽しいポスターです。 |
Project Nordのアンデルセンコレクションは現在、全部で8種類。
「赤い靴」や「人魚姫」など、残り5種類のポスターも気になる方はこちらからどうぞ!
「赤い靴」や「人魚姫」など、残り5種類のポスターも気になる方はこちらからどうぞ!
オーデンセの見どころ
童話作家アンデルセンが生まれたのはデンマークのオーデンセ。現在は国内の第三の町です。アンデルセンはこの町で14歳になるまでの子供時代を過ごしました。オーデンセは北欧でも最古の市の一つで、石器時代から4000年以上も人が住み続けている場所です。町の名前が北欧神話の最高神、オーディンにちなんでいるのもうなずけますね。
そんなオーデンセの見どころは古い町並み。中世の雰囲気が残る旧市街には背の低い家々が立ち並び、行くのは石畳の道。アンデルセンの生家があるのはまさにこの地区です。また、中央広場には毎週水曜と日曜に市場が立ち、地元の農家の人々の新鮮な野菜や卵、チーズなどが手に入ります。 オーデンセで楽しめるのは歴史的な散策だけではありません。野外フェス、数々の博物館や美術館、サイクリング、釣り等々。最近はサステナビリティにも力を入れ、古い町ながらも新しい時代に柔軟に対応しています。 |
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アンデルセン博物館
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もちろん、オーデンセの数多い博物館には作家アンデルセンに関連するものがたくさんありますが、今気になるのは、2021年6月30日にオープン予定のハンス・クリスチャン・アンデルセン博物館!なんとこちらは日本人の建築家、隈研吾さんが建築デザインに携わっているのです。
この博物館の特徴は童話の世界に入り込めるようになっていること。アンデルセン博物館のクリエイティブ・ディレクター、リュブカー氏によると、「この博物館はアンデルセンについて語るのではなく、アンデルセンとして語ることを試みとしています。」したがって、訪問者がワクワクできるような作りになっています。 まだオープン前なのでCGパースや部分的な建築現場の写真でしか垣間見れませんが、ガラスを多用した円形の建物も、かくれんぼができそうな庭園も、隠れ家のような地下展示室も見ているだけで楽しくて、子供だけでなく大人も童心に戻れそう。地元の旬の食材を活用したランチが食べられるカフェ・レストラン、DEILIGも併設予定です。 |
他のアンデルセン関連施設
先にも書いたように、オーデンセは作家アンデルセンが生まれ、14歳までの子供時代を過ごした町。
北欧の古都オーデンセに行くなら外せない、アンデルセン博物館以外の関連施設も簡単にご紹介します。
北欧の古都オーデンセに行くなら外せない、アンデルセン博物館以外の関連施設も簡単にご紹介します。
アンデルセンの生家
通りの角っこに建つ、少し大きめの黄色い壁の家。これがアンデルセンの生まれた家です。作家が生まれた頃は貧しい地区でしたが、今は打って変わって高級住宅街の一角となっています。
この家は今から100年以上も前に博物館に指定され、アンデルセンが住んでいた時代に合わせて飾られています。とはいえ高級な調度品はなく、質素な暮らしが伺えるようなものばかり。アンデルセンの父親は靴職人、母親は洗濯婦だったので、決して裕福な生活と言えるものではありませんでした。 |
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アンデルセンの幼少時代の家
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アンデルセンが2歳から14歳までの時間を過ごしたのがこちらの家。こちらも質素な暮らしぶりが伝わってくる博物館です。
童話「雪の女王」はこの家に着想を得たといいます。現在のモノが溢れる、便利な暮らしに慣れている私たちには想像もつきませんが、貧乏な暮らしを送っていたからこそ、後世の人々をも魅了するような童話を生み出せたのかもしれませんね。数々の童話を生み出す想像力がここで培われたことを思うと感慨深いものがあります。 |
ミュンターゴーデン市立博物館
こちらは少し風変わりな博物館で、16世紀頃からの背の低い建物と現代になってから建てられたモダンなビルが混在しています。作家アンデルセンに特化した博物館ではなく、オーデンセの町の生活の歴史を辿るもの。
中世、ルネッサンス、17世紀、そして第二次世界大戦頃についての展示が多いですが、子供向けの中庭は1890年頃のオーデンセが擬似体験できるようになっています。アンデルセンが子供時代を過ごしたのは1800年台前半でしたが、アンデルセン少年がどのような環境で育ったのかを知れるような展示です。 |
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子供向けの「妖精の丘」
先述のミュンターゴーデン市立博物館の一角にあるこの「妖精の丘」は、子供達の想像力を満足させるのにピッタリな場所です。ゴツゴツした木の根っこや山の洞窟など、童話の舞台になるものがいっぱい。メルヘンの世界に入り込めるように、さまざまな衣装も用意されています。
アンデルセンがその想像力で作家として名を馳せたように、子供達だって物語の語り手になれるのです。童話を読むのではなく、その一部になれるのがこの「妖精の丘」です。 |
オーデンセの町には他にも見どころがたくさん。
アプリを駆使してアンデルセンの足跡をたどるマップも配布されています。
まだ海外旅行ができるまでには少しかかりそうですが、旅行先の候補としてオーデンセを考えてみてはいかがでしょうか。
アプリを駆使してアンデルセンの足跡をたどるマップも配布されています。
まだ海外旅行ができるまでには少しかかりそうですが、旅行先の候補としてオーデンセを考えてみてはいかがでしょうか。
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