北欧の伝統料理4選|おうちで楽しむスカンジナビアの味
「北欧料理」と聞いて、どんな味を思い浮かべますか。サーモン、ライ麦パン、ベリー。なんとなくイメージはあっても、実際にどんな料理があるのかは意外と知られていないかもしれません。
北欧の伝統料理は、素朴でシンプル。でもそのシンプルさのなかに、厳しい冬を乗り越えてきた暮らしの知恵と、食卓を囲む温かさが詰まっています。今回は、日本ではあまり馴染みのない北欧の家庭料理を4つ、レシピとともにご紹介します。
北欧料理の特徴
北欧の食文化には、日本の食卓と通じるところがあります。魚をよく食べること、保存食の文化が根づいていること、そして季節の食材を大切にする感覚。日本の漬物や干物に似た、ニシンの酢漬けやスモークサーモンの伝統は、北欧の長い冬を乗り越えるための知恵でもありました。遠く離れた国の料理なのに、どこか懐かしさを感じるのは、そんな共通点があるからかもしれません。
スモーブロー|デンマークのオープンサンド
まずはProject Nordの故郷、デンマークの伝統料理。スモーブロー(Smørrebrød)は、いわゆるオープンサンドイッチのようなもの。デンマーク語で「スモー」はバター、「ブロー」はパンという意味です。デンマーク発祥というのは、初耳の方もいるのではないでしょうか。
土台にはライ麦パンやバゲットが使われ、その上に野菜やサーモン、エビ、ローストビーフなど色鮮やかな具材をたっぷりと載せます。コペンハーゲンの街を歩くと、ショーウィンドウに美しく並んだスモーブローを見つけることができます。パンが見えなくなるぐらいに具材を盛るのがデンマーク流。好きな食材を自由に組み合わせて、あなただけの一皿をつくってみてください。
エゲケー|デンマーク版オムレツ
続いてもデンマークの伝統料理、エゲケー(Æggekage)。英語ではエッグケーキと訳されますが、お菓子ではなく、スパニッシュオムレツのような卵料理です。
トマトやベーコンに加えて、北欧でよく獲れるニシンが入っているのが特徴。卵のやさしい黄色と鮮やかな野菜が食卓を彩ってくれます。シンプルな材料でつくれるので、週末のブランチにもぴったりの一皿です。
食卓を彩るといえば、北欧の食器もおすすめ。老舗ブランドの上品なものからデザイナーが手がけたポップなものまで、北欧らしい機能美あふれるテーブルウェアがそろっています。
カレリアパイ|フィンランドの甘い伝統
フィンランド東部のカレリア地方で生まれた伝統料理、カレリアパイ(karjalanpiirakka)。ライ麦の薄い生地でミルク粥を包んだ、素朴でやさしい味わいのお菓子です。フィンランドのように冬の長い地域では、糖分を含む温かい食べ物が暮らしを支える大切な存在でした。
昔はオーツ麦やジャガイモが使われていましたが、現在はミルク粥を入れるのが主流。仕上げにベリーや卵バターをのせると、甘さと塩味のバランスが絶妙です。友人を招いたときのおやつや、お子さんと一緒につくる週末のお菓子にもぴったり。
空飛ぶヤコブさん|スウェーデンの家庭の味
スウェーデンの伝統料理、空飛ぶヤコブさん(Flygande Jacob)。まず名前にクエスチョンマークが浮かびますよね。この料理は1970年代、航空会社に勤めていたオヴェ・ヤコブソンさんが、子どもたちのために冷蔵庫のありあわせでつくったのが始まりだと言われています。
具材はローストチキン、バナナ、チリソースという驚きの組み合わせ。「ありあわせ」の名にふさわしいユニークな一皿ですが、実際に食べてみると不思議とまとまりのある味わいなのだとか。スウェーデンではご飯と一緒に食べるのが定番で、日本の食卓にもマッチしやすいかもしれません。
キッチンやダイニングに北欧の彩りを
北欧の料理を楽しむなら、食卓まわりの空間も少し意識してみませんか。キッチンやダイニングテーブルの近くにポスターを一枚飾るだけで、食事の時間がもう少し心地よいものになります。