春の到来を祝う、北欧のイースター

春が近付いてくると共にやってくるお祭り、イースター。
ここ10年間で日本でもテーマパークに登場するようになり、比較的新しい行事といえます。

イースターの飾りつけには通常、ウサギや卵、ひよこなどが多く登場し、黄色、緑、ピンクなどの明るい色合いが好まれますが、北欧ではいったいどのようにイースターを祝うのでしょうか。




まるでハロウィン?魔女の登場



イースター・エッグと子供たち

北欧のイースターは少し変わっていて、スウェーデンやフィンランドでは子供たちが魔女に扮装するのが恒例行事です。
子供たちは色とりどりの仮装をして顔にそばかすを描き、戦利品を入れるカゴを持って近所の家に出かけます。

スウェーデンでは絵や手紙、フィンランドでは羽やリボンで飾りつけをした柳の枝と、小さな魔女たちの贈り物に違いはありますが、共通するのは受け取った人の幸運を願ってくれること。
それとひきかえに、訪ねられた家の人々はお菓子やお金をカゴに入れるのです。
ここまで読んで何かに似てると思いませんでしたか?そう、まるでアメリカのハロウィンの祭りのようですね!




イースターエッグ



イースターエッグは北欧でも大切なイースターのアイテム。
上記の魔女たちにあげるお菓子にも卵の形をしたチョコレートが入っていますし、デンマークではより多くのチョコレートの卵をもらうために子供たちが行うことがあります。

それはGækkebrevと呼ばれるイースターの詩を書いた手紙で、あえて差出人は明かさず、名前の文字数分だけ点やハートなどの記号で署名します。詩が書かれた紙は切り絵でデコレーションが施され、まるでレース模様のよう。
受取人が誰が書いた手紙なのかを当てられなかったら、差出人にイースターエッグを贈らなければなりません。反対に当てることができたら差出人が受取人にイースターエッグを贈ることになります。

 
イースター・エッグ




家族や友人とゆっくり過ごす時間



サマーコテージの部屋

 
この時期に北欧で大切なのは、家族や友人とゆっくり過ごすこと。
わいわい集まってエッグハントを楽しむも良し、一足先にサマーコテージに行って家族の団らんを楽しむも良し。
北欧のイースターは大事なイベントなので、しっかりと休息を取り、普段できないことにじっくり取り組みます。

例えばノルウェーでは、この時期推理小説を読むことが慣習になっているらしく、牛乳パックの側面が推理漫画になっていたり、書店での推理小説の売り上げが爆発的に良くなったりするようです。
いつもは日常生活に追われていても、イースター休暇中はシリーズものに挑戦する人も多そうです。




心待ちにした春



イースターの時期、北欧の国々に共通するのは「春の到来を祝う」こと。
特にこの時期主役に立つのは、スイセンやチューリップなど色味が優しくて綺麗な花たち。
花屋はもちろん、スーパーの店頭にも数多く並べられ、爽やかな春の到来を告げる使者として目を楽しませてくれます。

自宅の軒先や窓辺、テーブルの飾り付けだけでなく、木造のサマーコテージの穏やかな雰囲気にも色を添えるのにも使われます。
日本では花見と言ったら国をあげての一大イベントですが、北欧にはそのような習慣は無いようです。
楽しみ方は違えど、春と言ったら花!なのは万国共通なんですね。

春のチューリップ






春がやってくると、長い冬から抜け出すのを祝うかのように、北欧の人々は模様替えをして春のデコレーションで部屋を彩ったり、みずみずしい花を飾ったりします。
北欧の春の迎え方みたいに明るい色を取り入れて前向きな気分を呼び込みたければ、手軽にポスターを飾りつけに取り入れてみてはいかがでしょうか。

Project Nordでは春の息吹を感じられる、特別な
春の新作コレクションを紹介しています。
以下におすすめをピックアップしてみましたので、お気に入りを見つけてみてください。




SPRING TULIPS

Project Nordの北欧デザインポスター 春のチューリップ

北欧で春を告げる花、チューリップ。明るい色を中央に添えて部屋を鮮やかに彩ります。
さりげなく視界に入る位置に飾れば、目に入る度に気分も明るくなりそう。
チューリップの周りは優しいベージュなので、パステルカラーが多いイースターの飾りつけとも相性抜群です。




LIFE OF A SAKURA

日本で春といえば桜。
このポスターには日本の精神と北欧のデザインが融合されています。
桜らしく、慎ましやかにそっと春らしさを添えてくれるので、合わせるイースターのデコレーションは大胆なものにしても楽しいかもしれません。
部屋の装飾をシンプルにしたい方におすすめです。

Project Nordの北欧デザインポスター 桜の生命




BIKING INTO SPRING

Project Nordの北欧デザインポスター 春に乗って

さりげなく自転車のカゴに積まれた花。
春の香りが自転車に乗って、ふわっとただよってきそうなポスターです。
「春の色」をテーマに、黄色を基調とした卵やひよこの置物と合わせてみてはいかがでしょうか。
北欧では寒い冬でも果敢に自転車で通勤や通学をする人が多いですが、冷たい風との過酷な戦いになります。そんな人たちはイースターと共にやってきた春の風をいち早く感じ取って、季節の先取りができそうです。




HYGGE SUNSHINE

デンマーク語で”ゆったり、暖かい至福の時を過ごす”という意味の「ヒュッゲ」。
まさにイースターで家族や友人と過ごす時間にぴったりですね。

3月末から4月初旬にかけての日本は入学や就職、引っ越しで忙しくなりがちですが、このポスターを見れば気持ちも落ち着きます。
たまには心に余裕を持って飾りつけや模様替えを楽しみ、春を感じるのも良いのではないでしょうか。

Project Nordの北欧デザインポスター ヒュッゲサンシャイン




LITTLE HOME GARDEN

Project Nordの北欧デザインポスター 小さなお庭

アースカラーを主役にしたこのポスターも部屋に落ち着きを与えてくれます。
テーブルに飾られた花は小ぶりで可憐で、まるで野花のよう。
北欧の人々は、春が来れば次は夏!とそわそわし始め、イースター休暇をサマーコテージで過ごす人もいますが、そんな時には庭で摘んだ花をこのようにデコレーションとして生けて、春がやってきた喜びを表現します。




いかがでしたか?

日本でまだ一般的ではないイースターを、いきなり飾りつけに取り入れるのは難しいかもしれません。
しかしイースターを春の到来と捉え、穏やかな色調を部屋に添えれば、慌ただしい新生活の中でも一息つくことができるはず。

こちらの過去のブログ記事でも、春を感じることのできるポスターを掲載しているので、あわせて参考にしてみてください。



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